細田守監督の名作アニメ『バケモノの子』が、劇団四季の手によってミュージカル化されると聞いたとき、正直なところ「どんな舞台になるんだろう?」と少し不安がありました。
映画は過去に観たことがあったものの、ストーリーの細かい部分はあまり覚えておらず、舞台を100%楽しめるのか心配だったのです。
そこで、事前にApple Musicで劇団四季版のサウンドトラックを聴き込み、楽曲に慣れてから観劇に臨むことにしました。
結果として、この事前準備は大正解! 音楽を知っていたことで、より深く物語に入り込むことができ、劇場での感動が倍増しました。
そして迎えた観劇当日。
劇場が暗転し、舞台中央にスポットライトが当たる――
この瞬間、背筋がゾクッとするような緊張感に包まれ、そこから怒涛の3曲連続の歌!
まるで波にさらわれるように、一気にバケモノの世界へと引き込まれていきました。
(劇団四季のお勧めミュージカルはこちらにまとめております!)

九太と熊徹!
🎵 事前に聴いていた楽曲が、劇場で魔法に変わる!
舞台版『バケモノの子』の魅力の一つは、音楽の持つ圧倒的なエネルギーです。
事前にサウンドトラックを聴いていたことで、「この曲、知ってる!」というワクワク感がありましたが、いざ生で聴くと、その迫力は比べものになりませんでした。
特に、個人的にお気に入りだった**「修行」**。
Apple Musicで何度も聴いていた曲ですが、舞台ではその何倍ものスケールで演出され、まさに圧巻でした!
九太と熊徹の修行の日々が、ユーモラスかつ力強い楽曲で描かれており、リズミカルな振り付けと相まって、観ているこちらまで体が動きそうになるほどの高揚感!
また、サウンドトラックよりも尺が長くなっており、より丁寧に成長の過程が描かれていたのも嬉しいポイントでした。
🎭 目を疑う舞台演出! 子供の蓮が大人の蓮へ…?
音楽だけでなく、演出の素晴らしさも特筆すべき点です。
特に衝撃的だったのは、子供の蓮が大人の蓮に成長する場面!
映画では時間の経過とともに自然に成長していく蓮ですが、舞台ではこれをどう表現するのか?
答えは、「気づいたら変わっている」という驚きの演出でした。
舞台上で蓮が子供の姿のまま動いていると思っていたのに、次の瞬間には大人になっている……!
一瞬たりとも目を離さずに観ていたはずなのに、「いつ、どうやって入れ替わったの!?」と驚かされました。
まるで魔法のような演出に、何度見ても驚きと感動が止まりませんでした。
💥 キャラクターたちの葛藤が心に響く
この物語の魅力は、単なる冒険譚ではなく、それぞれのキャラクターが抱える葛藤と成長にあります。
舞台上での演技を通して、それがより一層リアルに伝わってきました。
🔥 一郎彦の苦しみ
バケモノの世界で育ち、人間の血を引く一郎彦の葛藤は、映画でも印象的でしたが、舞台ではさらにその苦しみが強調されていました。
彼が「人間か、バケモノか」という狭間で揺れ動き、心が壊れていく様子は、観ていて胸が締めつけられるほど。
特に、彼が自身の運命を受け入れられずに叫ぶシーンは、心をえぐるような迫力があり、観客全員が息を呑んでいました。
🐻 九太の成長
九太の成長物語も、舞台ならではの感動がありました。
最初は熊徹に反発しながらも、次第に強くなり、父親のように思うようになる九太。
その変化が、歌と演技を通じて繊細に描かれていて、まるで自分が九太と一緒に修行し、成長しているような気持ちになれました。
熊徹との掛け合いのテンポ感も絶妙で、笑いあり、涙ありの師弟関係が見事に表現されていました。
🎭 映画とは違う、新たな『バケモノの子』の魅力
映画版を観たことがある人でも、舞台版『バケモノの子』はまったく新しい体験ができます。
映像では表現しきれない、生身の俳優たちが演じるからこそのリアリティがあり、キャラクターたちの感情がよりダイレクトに心に響いてくるのです。
また、映画のストーリーを知っていても、舞台ならではの演出や音楽の力で、新たな発見がたくさんありました。
「このキャラクター、こんなに感情豊かだったんだ!」とか、「このシーン、舞台で観るとこんなに迫力があるんだ!」という驚きが随所に散りばめられていました。
🎟️ 次はもっと前の席で観たい!
観劇後、「これは一度観たくらいでは足りない!」と即座に再観劇を決意。
次はもっと前の席で、キャストたちの表情や細かな演技のニュアンスまでしっかり味わいたいと思いました。
また、劇団四季版の音楽を聴き込むことで、さらに作品への理解が深まると感じたので、次の観劇までにもっと繰り返し聴いておこうと思います。

感動を与えてくれたキャストさんたち!
💡 まとめ:『バケモノの子』はミュージカルでも傑作!
劇団四季版『バケモノの子』は、音楽・演出・ストーリーのすべてが完璧に融合した、素晴らしい舞台作品でした。
事前に音楽を聴いていたことで、より一層楽しめたのも大きなポイントでした。
「映画を観たことがあるからいいかな?」と思っている人も、ぜひ劇場へ足を運んでみてください!
生の舞台でしか味わえない感動が、そこにはあります。
そして、次は前方の席で、さらに深く『バケモノの子』の世界に浸る予定!
この作品がもっと多くの人に届くよう、これからも熱く語り続けたいと思います!
